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仕事の年報2008年度版

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    JUGEMテーマ:博物館

     

     3月17日は東京農業大学オホーツクキャンパスで卒業式が行われる。受け持つ学芸員養成課程では、年報を2008年度から発行していて、卒業生には実習日誌と主要なレポートとともに配付している。内容は、1)開講科目、2)見学館園、3)授業内容、4)農大ロビー展、5)館園実習、6)年間カレンダーなどで、学生の氏名を掲載しているのでネットに上げることはしないのだが、表紙は手間を掛けた組写真で、えらそうな巻頭言も書いている。心を込めた年1回のたわごとなので巻頭言をブログに上げておこう。

     

    博物館と学芸員を目指す 東京農業大学オホーツクキャンパス学術情報課程年報2008 

     

    2006年に学芸員資格取得を目指す学術情報課程がオホーツクキャンパスに設置されてから3年目となった。今年は、夏休みから3年生が博物館での職場体験の機会となる館務実習(館園実習)に出掛けている。講義の科目も3年前期までに終了しているので、学術情報課程の内容は今年で出そろったことになる。課程の完成年度は来年であるが、学芸員資格の講義と実習の内容をまとめた年報を発行することにした。


    本学の場合、学芸員資格の取得に必要な授業は、博物館法で定められた博物館に関する科目8科目12単位のみとしている。大学によっては、歴史や美術分野の科目を選択必修とし、学芸員課程の必要科目が専門分野と合わせて20単位程度になっている場合が見られるが、本学では専門分野の修得は学科での教育が担保している。よって、学芸員を目指す学生は、専門分野の研鑽に努めることが求められる。


    学芸員に共通する知識と技能の修得、これがオホーツクキャンパスでの学芸員養成の教育方針である。本学部の学生は、生物学系あるいは生物産業を基盤とした学芸員としての活躍が期待される。学術情報課程では、専門分野だけでは不足している内容、しかも4学科ともに必要性の高い項目を取り上げることにしている。授業では、文章表現やデザイン、印刷と出版の基礎知識、写真撮影、使用者としてのコンピュータ能力など教育普及分野での技能、博物館の意義や歴史、文化財保護、生涯学習といった教養的な内容が多くなり、馴染みのない内容にとまどう学生もいるかもしれない。さらに、広報媒体や実施計画の模擬作成、施設運営の要点整理、美術品輸送の専門家による梱包実習など実践的演習を実施した。


    博物館情報学研究室には、学芸員の実務が体験できるよう、博物館で使用されるコンピュータやソフトウエア、大型プリンタやフィルムスキャナなど周辺機器を一通りそろえている。書籍も概説的なものから、小学校から高校までの教科書や子ども向けの図鑑、建築資料や英語の基本文献など、ある程度充実してきた。関連学会の資料やウェブで公開される報告書なども蓄積し、地方における博物館の情報拠点としての形ができつつある。勉学、実務の両面で、博物館を支援していくことができれば幸いである。


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