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新しい博物館の定義に関してICOM日本委員会が意見収集

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    JUGEMテーマ:博物館

    きのうICOM日本委員会から会員あてのメールが届き、年次総会の延期と博物館定義の意見募集について案内がありました。日本委員会の意見募集は6月末日まで受付とのことです。全文とICOM事務総長の会議延期を伝える手紙を貼り付けます。

     

    意見収集は会員からですが、ICOMの趣旨からすれば博物館や関係機関・企業で働く人や研究者であれば会員外からでもかまわないでしょう。もし会員外からの提案は受け付けないという場合は当方が代わって意見提出しますのでお知らせ下さい。

     

    意見収集や提案が結果的にICOMの新定義に反映されなくとも、多くの異なる博物館、働く立場や境遇、目指す方向から意見が出されることは博物館の業界にとってプラスになります。日本の博物館に対する意見提起や批判批評は、官邸や官邸官僚からのものが幅をきかせています。博物館の伝統的な考えや行動様式を小馬鹿にし、文部科学行政や文化財保護行政の流れを無視したものですが、見方によっては因習やしがらみにとらわれない斬新な提案ともいえます。

     

    昨日、2020年4月10日も「文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光の推進に関する法律」(文化観光推進法)が成立したばかりです。具体的な中身はWiFiやキャッスレス情報でデジタル化のようです。これは文科省の法律の概要に明記されています。例によって計画を作成して認定を受ける、推進事業者と連携するなどとされ、結局は作文屋と仲介屋に税金をつぎ込む仕組みです。

    文部科学省のページ

    https://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/detail/mext_00379.html

    NHKの記事

    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200410/k10012379201000.html

     

    いまの政権はこのような事業を推し進めるのでしょう。博物館の現場からすれば、それに対向する意見集約、その前提となる意見交換の場が必要なのです。ICOMの新しい定義への意見収集が、そのきっかけになればと思っています。

     

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    ICOM日本委員会

    会員 各位

    (bccでお送りしています。

    新型コロナウイルス感染防止に係るICOM関連事業等の計画変更について、つぎのとおりお知らせいたします。

    <新型コロナウイルス感染防止に係るICOM関連事業等の計画変更について>

    *ICOM本部から

    2020年の年次総会、諮問会議の延期について:2020年6月10日〜12日の日程でパリにて開催予定だった年次総会と諮問会議は延期となりました。新しい日程は未定となっています。

    (添付:本部事務局長からの通知)。

     

    *ICOM日本委員会から

    1. 2020年の国際博物館の日記念シンポジウムの開催について(ICOM日本委員会):

    5月16日(土)に東京国立博物館にて開催予定だったシンポジウムは、集会形式での開催は行わないこととします。現在、主要なプログラムについて、感染リスクのない形でインターネット配信することを検討しています。詳細は決まり次第ご案内します。

    2. ICOM日本委員会の2020年度の理事会及び年次総会の開催について:

    5月に開催すべく準備を進めてきた今年度の理事会と総会は、集会形式の会議は行わず、書面による開催といたします。書面理事会にて成案を得た議案を各会員に郵送し、葉書で返信いただいた結果に基づき審議を行い、結果を通知する予定です。議案書の発送は5月上旬を予定しています。

    3. 採決延期となったICOM規定の博物館定義見直しに対する意見募集について:

    本年1月にICOM本部から示されたスケジュールによると、MDPPでの継続的検討を経て、2021年6月の年次総会にて採決予定となっています。ついては、日本委員会としても国内会員のご意見を収集することといたします。ご意見をいただける方は、6月末日までにICOM日本委員会

    <icom@j-muse.or.jp> へメールにて「博物館定義に対する意見」のタイトルを付してお送りください。

    ICOM日本委員会

     


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