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ICOM京都2019最終報告書と別冊博物館研究「ICOM京都大会2019特集」

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    JUGEMテーマ:博物館

    ICOM京都大会の報告書をざっと見ました。別冊博物館研究「ICOM京都大会2019特集」と合わせて読むとうまい具合に理解が深まります。

     

    ICOM京都2019最終報告書(日本語版)

    190ページ pdf 23.3 MB

    https://www.j-muse.or.jp/02program/pdf/kyotohoukokujap.pdf

     読むのがたいへんなので、要点を書き出しました。結果報告として重要なのは採択された決議の全訳、資料としては登録(国別参加者数ほか)や参加者アンケート、参考資料の京都大会を準備実施してきた委員、協賛企業や出展者の名簿などがおもしろいでしょう。国別参加者ではロシアが6位というのに驚きです(165p)。プログラムについてはICOM委員会リスト(16p)を参考に興味のある国際委員会のセッションを見る、

     個人的には秋篠宮殿下の「開会式のおことば」(29p)がお守りのように重要で、「標本」という言葉を用い、最も大切な意義に「保存と継承」を取り上げたことに感激しています。

     

    内容

    挨拶 スアイ・アクソイ会長、佐々木丞平ICOM京都大会組織委員長(京都国立博物館館長)、青木保ICOM日本委員会委員長(前国立新美術館館長)、銭谷眞美日本博物館協会会長(東京国立博物館館長)

    概要 6ページ

     数字で見る京都大会(写真多数)、日程表、大会テーマ「文化をつなぐミュージアム―伝統を未来へ―」

    プログラム(簡単な内容報告を含む) 116ページ

     ICOM委員会などリスト、規約に基づく会議(採択された決議全訳、日本委員会提出決議文の解説)、式典、式辞、開会式、基調講演、全体会合、国際委員会(分科会)のセッションほか

    運営 大会への歩み、主催者、運営組織、開催都市と会場、ボランティア、参加助成、PR、登録(国別参加者数ほか)、参加者サービス 18ページ

    参加者アンケート(日本在住者41%) 4ページ

    財務報告 2ページ

    大会後のイベント 2ページ

    参考資料 26ページ

     委員会名簿(組織委員会、運営委員会、事務局)、協賛協力一覧、出展者、オフサイトミーティング(会場外会合)、エクスカーション(巡検)、制作物一覧(参加者への配付資料、各種パンフレットほか)、メディア掲載、参考資料(ICOM規約、博物館の定義:現行および新提議案)

     

    別冊博物館研究「ICOM京都大会2019特集」 1320円+送料400円

    https://www.j-muse.or.jp/03books/other.php

    「報告書」はとっつきにくい、よくわからないという場合は、この「別冊」から読むのがよいと思います。「報告書」と重複する内容はごくわずかで、京都大会の概要を知るにはこちらの「別冊」が適しています。巻頭の委員長や会長などの挨拶が、どれもえらく力が入った文章で微笑ましいと感じるほど。手応え十分だったのでしょう。本文はさまざな立場で博物館に関わる人たちの寄稿で、いろいろな意見や経験を知ることになります。日本とICOMの関係と歴史、京都大会実現までの経過など時間的な奥行きからも理解ができます。

     

    この2冊を回し読みして館内でICOMについて話ができればよいのですが、いまの状況ではリモート飲みでやるしかないかも。


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